NPOブルーアース

NPOブルーアースニュース 6月号

NPOブルーアースニュース第124号 202565日発行!

 今年の夏も暑くなるか。
 この4月下旬、神奈川県にある某私立高校の掲示板に「夏期略装を428日からとする」という掲示が出ました。1990年代は、衣替えは61日からとなっていたのだが、年々暑くなるのが早くなり、5月の下旬から、中旬になり、上旬になり、ついに4月の下旬になりました。
 530日、World Weather Attribution (WWA)などの国際研究グループが温暖化影響の報告書を発表しました。研究グループは、247の国・地域の昨年5月からの1年間の気温データを分析。各地での過去の観測地をもとに地域ごとに定義した極端な高温の日がどれだけあったかを温暖化がなかった場合に予想される日数と比較しました。それによると、日本での極端な高温の日は72日であったが、気候変動がなければ、54日にとどまったと指摘しています。気象庁のデータだと、昨年の6月から8月の東京での猛暑日は、19日、同時期の真夏日は69日でした。今年の夏、30を超える日は何日になるのだろうか、記録を更新するかどうか楽しみ(?)であります。

NPOブルーアース活動の紹介】
1. 組織基盤強化
 横浜市市民活動推進基金(よこはま夢ファンド)より30万円、助成金交付決定通知書を49日に受領した。新規事業として主体的に計画する事業を増やす。
 主体的な新規事業を計画すると同時にこれまでの課題であった広報・会計の基盤を強化して会員の増加、助成金・寄付金の増加を目指す。具体的には4テーマ(HP改善、動画作成、広報印刷物、ユニフォーム製作、イベント企画)に取り組む。
 HP改善については、ここならのクラウドソーシングの形で発注し、HP専門家に伴奏支援をお願いする。納期は7月末。
 広報印刷物については おもしろ理科教室パンフレット、おもしろ環境教室パンフレットを作り、NPOブルーアース三つ折りちらしを改定する。
 ユニフォーム制作については、Tシャツとビブスのデザインを決めた。

2.おもしろ理科教室/環境教室 (神奈川県/東京都)
 618日 寺子屋カフェ(本郷台)(ミニロケット)
 623日~25日 福島県相馬のおもしろ理科教室
   駒ケ嶺、桜丘、小高、大熊、太田の5小学校
 74日 平塚横内小(ペットボトルでわたづくり)
 716日 寺子屋化カフェ(バランストンホ)

3. オープンサロン
<6月>
・日時:613日(金)15:0016:30Zoomのみ)
・テーマ:生成AIとの対話;AI時代を日本人はどう生きるべきか?
・概要:ChatGPTと日本の未来」(2023.6)、「AIと日本の未来」(202410月)に続く、第3弾です。
 10の生成AIとの対話を通じて、人間と人工知能の関係はいかにあるべきか考察してきました。その結果、日本社会で変革が進まないのは、日本人が目的思考を伴う演繹的思考をせず、帰納的思考を繰り返しているからだということが分かってきました。そして、帰納的思考は人工知能が得意ですから、人工知能に任せ、人間は演繹的思考をしなければならないと考えています。そこで、「AIをパートナーとした知的・実存的生き方のすすめ」を提唱します。
・話題提供:浅井俊克(会員)
<7月>
・日時:721日(月)16:0017:30(県民センター703号室 対面のみ)
・テーマ:エスプリとユーモアの今昔
・概要:暑気払いに、「エスプリとユーモア」についてお話したい。現下の複雑な社会情況に照らして、少し気の抜けたテーマと思われるかもしれない。しかし、人間性の豊かさの一面を顧みることも、ビタミンに似て役立つことを期待している。フランスのエスプリ、イギリスのユーモアの系譜をたどり日本の笑いの文化にも触れ、涼風を感じていただければ幸いである。
・話題提供:廣瀬忠一郎(会員)

※会員以外の方のご参加も歓迎します。ご希望の方は下記よりお申込みください。(無料)
https://bit.ly/2Y2rnOC
 
(メッセージ欄に「オープンサロンXX月参加希望」とご記入ください。
※ 通常オープンサロンの後、有志で懇親会を行います。
(参照)オープンサロンのホームページ:https://bit.ly/3c7tkyk

************************************************************
「コラム」コーナー
 ChatGPT 電力使用量 2.9Wh
 今年1月14日、NHKのニュースを見ていて、思わず画面を写メした。
 タイトルは「生成AIで様変わり!?電力の消費」で、画面に表示されたテキスト部分を一部取り上げると、
 
 ・世界全体のデータセンターの消費電力量は2022年比 2026年2倍以上に(IEA)  
 
 ・データセンターは、金融取引、データのやり取り、動画配信、ネット通販など  
 
 ・データセンターでの 計算+冷却に膨大な電力  
 
 ・グーグル検索 電力使用量 0.3Wh  
 
 ・ChatGPT(グーグル検索の)10倍 電力使用量 2.9Wh
 この電力量の単位(Wh)が気になって計算してみた。
 我が家の電気は新電力ではなく、東京エナジーパートナーとの契約である。【電気料金のお知らせ】に記載されている【使用電力量】の単位は kWh である。現在は色々な契約プランがあるので一概に言えないが、かつて主流だった従量電灯B・Cの3段階電気料金の第2段階の単価を基準に算定してみる。20255月現在で、1kWhで 30.60円である。ちなみに2021年は26.48円であった。
 ChatGPT一回の問い合わせで、2.9?30.60/1000 = 0.08874 円  8.9銭 となる。10回で 0.89 円、この電力量は 60Wの電球を17.4秒秒 = 2.9 分 点けたときの電力量になる。
 資源エネルギー庁は令和666日に「電力需要について」の報告書を出している。その中で「IEAによる世界のデータセンター、AI等の電力需要は2022460TWhから2026年ベースケースで800TWhまで増加する見通し(20241月時点)と述べています。
 注:IEA(International Energy Agency) TWh10^12 Wh
 また、科学技術振興機構(JST)は、日本国内におけるDCの消費電力見通しについて、現在の技術で省エネ対策を行わずに運用を続けた場合、データセンターの消費電力は2030年には900kWh(90TWh)2050年には120,000 億(12,000TWhkWhに達すると予測され、約133倍の増加が見込まれると指摘している。
 そのためといっていいだろう、石炭火力発電所の閉鎖を予定していたところが、閉鎖を先延ばしにせざるを得なくなっている。その一例がアメリカのネブラスカ州オマハである。グーグルとメタのデータセンターを誘致したことによって電力需要が増加し、その電力需要をまかなうため、石炭火力発電所の稼働を続けざるを得ない状況になっている。日本国内でもDCの建設が予定されている。電力がしかるべく供給できるのか心配だ。
(会員)喜多 誠

***********************************************************

NPOブルーアースニュース第123号 2025年5月7日発行!

 今年は1月26日大船渡で山火事が発生し、鎮火は4月7日と報じられました。焼失面積は市の9%に当たる大きな被災でした。他方、1月7日に米国カリフォルニア州ほかでも大きな一連の山火事が多数発生し、カリフォルニア州ロサンゼルス近郊では壊滅的な被害をもたらし1月31日鎮火しました。瞬間最大風速100マイル(160km)の強風により、少なくとも死者27人、建物などの被害は数千棟に及びました。その後、焼けてしまった電気自動車(EV)やハイブリッド車(HV)、家庭用蓄電池の残がいが被災地復興の取り組みを難しくしました。特にテスラや他の自動車メーカーのリチウムイオン電池は火災後、専門的な除去を必要とする有害物質が残るため、被災者の帰還を遅らせる要因となりました。Bloomberg社によると、ロサンゼルス地域でのテスラ車の登録数は2024年10月時点で43万1000台余り。EVは火災廃棄処理および通常のリサイクル・廃車処分問題と共に、今後に様々な社会・環境課題を提起しています。

【NPOブルーアース活動の紹介】
1. 組織基盤強化助成金交付
 横浜市市民活動推進基金(よこはま夢ファンド)より30万円、助成金交付決定通知書を4月9日に受領した。
 新規事業拡大のための広報・会計基盤強化のために、4テーマ(HP改善、動画作成、広報印刷物、ユニフォーム製作、イベント企画)に取り組む。

2.「春の里山ガーデンフェスタ2025」に出展
 3月 19 日(水)~5月6日(火)開催のガーデンフェスタの内で、炭素・GREEN×EXPO推進局YES事務局による4月28日(月)に出展した。場所は、里山ガーデン(よこはま動物園ズーラシア隣接)正面入口広場イベントテント。
・ アルミ缶と紙パックのリサイクル&リユースのミニ環境教室
・ セミの羽化とヒノキの年輪のパネル展示
 来場者には、横浜市作成のリーフレット「脱炭素なくらしのきほん」を渡し、メインテーマであるアルミ缶自動炊飯およびヒノキの年輪に興味のある来場者に説明資料や動画を見せて説明した。連休の合間の平日だったので家族連れは少なく、ガーデンを見に来たシニアの来客が多かった。

3.おもしろ理科教室/環境教室 (神奈川県/東京都)
 5月24日 港南図書館(スライム)
 8月9日 赤羽文化センター・夏休みこども講座(蓄光塗料を使って暗闇で光るオブジェをつくろう)
 8月21日 西尾久ふれあい館(飛ばそうハガキ紙飛行機)

5. オープンサロン
<5月予定>
・日時;5月19日(月)16:00~17:30(県民センター703号室,対面のみ)
・テーマ: 紙ロールトーチ普及会について
・概要:アルミ缶自動炊飯の拡張として紙ロールトーチがあります。紙をロール状にした燃料と各種コンロの組み合わせが紙ロールトーチです。紙ロールトーチでどんなことができるか説明して今後の普及について考えを報告する。
・話題提供:松岡成典(会員)

<6月予定>
・日時:6月13日(金)15:00~16:30(Zoomのみ)
・テーマ:生成AIとの対話;AI時代を日本人はどう生きるべきか?
・概要:ChatGPTと日本の未来」(2023.6)、「AIと日本の未来」(2024年10月)に続く、第3弾です。
 10の生成AIとの対話を通じて、人間と人工知能の関係はいかにあるべきか考察してきました。その結果、日本社会で変革が進まないのは、日本人が目的思考を伴う演繹的思考をせず、帰納的思考を繰り返しているからだということが分かってきました。そして、帰納的思考は人工知能が得意ですから、人工知能に任せ、人間は演繹的思考をしなければならないと考えています。そこで、「AIをパートナーとした知的・実存的生き方のすすめ」を提唱します。
・話題提供:浅井俊克(会員)

※会員以外の方のご参加も歓迎します。ご希望の方は下記よりお申込みください。(無料)
https://bit.ly/2Y2rnOC 
(メッセージ欄に「オープンサロンXX月参加希望」とご記入ください。
※ 通常オープンサロンの後、有志で懇親会を行います。
(参照)オープンサロンのホームページ:https://bit.ly/3c7tkyk

************************************************************
「コラム」コーナー
 トランプ自伝、再読
 4月30日、米国トランプ第2次政権発足100日間の成果について国内外で大きく報道された。トランプ個人についてはWikipediaの英語、日本語版に長大な解説や説明が記述されている。筆者はトランプの多くの著作(ゴーストライターがいるという説あり)のうち、彼が41歳の時の最初の著書(原著:The Art of the Deal, by Donald Trump with Tony Schwartz,1987年刊、邦訳版「トランプ自伝-アメリカを変える男」、枝松真一訳、早川書房発行、1988年刊)を最近、あらためて再読した。38年前発行の本書の巻末「訳者あとがき」から、次の書評3点を紹介したい。①トランプが次々と事業に成功していくのは、生まれつき身につけている取引の才能や運の強さのおかげだが、その他に天性のカンの良さと粘り強さにも負うところが大きい。②トランプが人間心理に対する洞察力を持つことも彼のビジネスを成功させている要因である。③トランプの最初の妻の言葉;「あと10年たってもドナルドは51歳です。(中略)いずれ彼は他の分野に眼を向けるでしょう。それは政治かも知れないし、何か別のものかもしれません。大統領選挙へ出馬することも絶対にないとは言い切れません」
何れも過去の不動産ビジネス分野でのトランプ評だが、政治分野での現時点でのトランプには先月4月12日の日本のある主要紙社説にトランプ大統領の“直感”、“柔軟性”志向に対する強い懸念が書かれていた。今後とも眼が離せない状況が続きそうである。
(会員)廣瀬忠一郎

上部へスクロール